みなさん、端午節(たんごせつ)をご存知でしょうか?
端午節は三大節句の一つで、台湾ではとても大切な日とされています。
日本でも5月5日に端午の節句(こどもの日)がありますが、台湾とは日にちも行う行事も異なります。
今回はそんな台湾の端午節の由来や楽しみ方を解説していきたいと思います。
端午節の読み方、由来を紹介。2021年はいつ?
まずは端午節の中国語の読み方や由来、2021年はいつ行われるのか紹介します。
端午節の読み方
端午節の中国語の読み方はカタカナで表現するとドゥアンウージエです。
そしてピンインはduān wǔ jié、注音はㄉㄨㄢ ㄨˇ ㄐㄧㄝˊです。
※ピンインや注音はともに中国語の発音表記(台湾で使用されるのは注音)
端午節の由来
端午節の由来は諸説ありますが、その中でも特に有名な「屈原」のお話を簡単に紹介したいと思います。
屈原は戦国時代の楚国の詩人であり、政治家でもありました。楚国の懐王は屈原の助言を聞き入れず、屈原を追放してしまいます。その後、屈原の話を聞き入れなかったため、懐王は秦国に騙され、殺されてしまいます。愛国心にあふれていた屈原はこれを知り、石を抱えて川に身を投げます。
彼が川に身を投げたことを知った楚国住人たちは、屈原の遺体を探すため船を出したり、遺体が魚に食べられないように太鼓をたたいたり、ちまきを餌にして川に投げ入れました。
屈原が川に身を投げたのはちょうど旧暦の5月5日でした。このことから旧暦の5月5日である端午節に屈原を記念して、ドラゴンボートレースが開催されたり、ちまきを食べる風習ができたといわれています。
2021年の端午節はいつ?
日本の端午の節句(こどもの日)は毎年5月5日にありますが、台湾の端午節は旧暦の5月5日になります。
そのため台湾では毎年端午節の日付が変わります。
今年2021年の端午節は6月14日月曜日です。
現在台湾に住んでいる方、これから台湾に滞在する予定の方は、ぜひ覚えておきましょう。
端午節の楽しみ方
ちまきを食べる
ちまきは中国語で粽子(zòng zi)。
端午節の時期になると台湾の家庭ではちまきを作り始めます。
またこの時期になると市場やレストランでもちまきを購入することができます。
端午節に台湾へ遊びに来たら、ぜひ具だくさんでもちもち食感が楽しめる台湾のちまきを味わってみてください。
また地域やお店によって形や味、作り方が違うのでちまきの食べ比べも楽しいかと思います。
ドラゴンボートレースを観戦
日本ではあまりなじみのないドラゴンボートレースを楽しむことができます。
ちなみにドラゴンボートは中国語で龍舟(lóng zhōu)と言います。
端午節になると台北や新北市・蘆洲、苗栗、高雄など台湾各地でドラゴンボートの大会が開催されます。
この時期しか楽しめないイベント、ドラゴンボートレースを見に行ってみてはいかがでしょう?
まとめ
今回は台湾の端午節の由来や楽しみ方を紹介しました。
海外旅行で他国の文化に触れることは醍醐味の一つです。
ぜひ端午節に台湾に遊びに来る機会がありましたら、ちまきやドラゴンボートレースを楽しんでみてください。
端午節以外にも台湾にはいろんな行事があるので、台湾旅行の前にどんなイベントや行事があるかなど要チェックです。